塗り替えの時期と劣化診断

外壁の塗り替え時期を見分ける7つのサイン|築年数より大切なこと

「そろそろ塗り替えかな」と思っても、どの時点で動けばいいのか分かりにくいものです。この記事では、建物が出しているサインを7つに整理してお伝えします。

先にお伝えしておくと、築年数だけで判断するのは正確ではありません。同じ築10年でも、日当たり・風向き・立地によって傷み方はまったく違います。大切なのは、建物そのものを見ることです。

外壁に出る4つのサイン

1. 手に白い粉がつく(チョーキング現象)

外壁を手でこすったとき、白い粉が付着したら塗膜が寿命を迎えています。塗料に含まれる樹脂が紫外線で分解され、顔料が粉状に浮き出た状態です。

この段階では、まだ雨水は建物内部に入っていません。ここで動くのが、最も費用を抑えられるタイミングです。

2. ひび割れ(クラック)がある

幅0.3mm未満の細いひびは、塗膜の収縮によるもので緊急性は高くありません。ただし0.3mmを超えるひびは、建物の構造部分まで達している可能性があります。名刺の厚さがおよそ0.3mmですので、目安にしてください。

幅0.3mmを超える外壁のひび割れ(クラック)の例
幅0.3mmを超えるひび割れは、構造部分に達している可能性があります(名刺の厚さが約0.3mmの目安)。

3. 塗装が浮いている・剥がれている

塗膜が下地から離れている状態です。ここから雨水が入り、下地を傷めます。剥がれた部分だけを塗り直しても、周囲から同じことが起きます。

4. 藻やカビが生えている

北面や日当たりの悪い場所に緑や黒の汚れが出ていたら、塗膜の防水性が落ちて水分を含みやすくなっています。

屋根に出る2つのサイン

5. 色あせ・変色している

屋根は外壁より紫外線を受けるため、傷みが先に出ます。地上から見えにくいため、気づいたときには進行しているケースが多い箇所です。

6. 棟板金が浮いている・釘が抜けている

屋根の頂上部分を覆う金属板を留めている釘が、温度変化による膨張・収縮で少しずつ抜けてきます。放置すると強風で飛散する危険があります。

建物の中に出るサイン

7. 室内の壁や天井にシミがある

これは緊急性が高いサインです。すでに雨水が建物内部へ入っています。塗装だけでは解決せず、下地の補修が必要になることがほとんどです。

目安をまとめると

チョーキング塗り替えの適期。費用を最も抑えられます
幅0.3mm未満のひび経過観察で問題ありません
幅0.3mm以上のひび早めの調査をおすすめします
塗膜の剥がれ放置すると下地の補修費用がかかります
棟板金の浮き飛散の危険があります。早急にご相談ください
室内のシミすでに雨漏りしています。至急ご連絡ください

なお、ここで挙げたサインが「経年劣化」ではなく台風や強風など自然災害による損傷だった場合は、火災保険で修理費をまかなえることがあります。詳しくは火災保険で外壁・屋根の修理はできる?|対象になる条件と申請の注意点をご覧ください。

迷ったら、まず診てもらってください

弊社では、外装劣化診断士・建築仕上診断技術者の資格を持つ担当者が現地を確認し、写真付きの診断報告書をお出ししています。高所はドローンでの確認にも対応しています。

そして正直にお伝えしますが、今すぐ塗る必要がない場合は、その旨をお伝えします。まだ持つ建物に工事をおすすめすることはありません。

現地調査・お見積は無料です。お気軽にご相談ください。

費用が気になる方は、外壁塗装の費用相場はいくら?坪数別・塗料別の目安と見積りの内訳もあわせてご覧ください。

マンションにお住まいの方・管理組合の方は、マンション大規模修繕の流れと進め方で計画の立て方を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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